本年も,不気味な血液型論に向け...

明けましておめでとうございます。


平和な私的日記より派生した,当ブログ,各方面よりいろいろのご意見を頂きながら日々進んでまいりました。


過去の記録を見ていただければ解ると思うのですが,血液型屋各位の熱心な広報活動にて,特に血液型人間科学研究センターがNPO法人を取得した2004年秋口より,血液型ブームのようなものが,再び巻き起こってきた印象があります。といっても,ブームはあくまでテレビなどマスコミ主導にて起きてきたものでありまして,社会的なニーズなどがブームの背景にあるのではないのです。血液型屋の皆さんが,2004〜2005年にかけて,実に計画的にブームを起こそうとしていること,また,2005年に韓国で封切られる血液型映画「B型の彼氏」を使って,できれば地球規模でブームを巻き起こそうとしているような点にあります。


血液型のニーズについてですが,企業については,血液型が無くてはならない企業が実に存在します。明日のブログに詳しいですが,企業名を全国的な知名度に上げておかなくてはならない,CMにて絶えず企業名を消費者に売り込んでいなくては,企業の存亡にも関わる---そういう企業が現存しております。そういう企業にとっては,番組は,血液型でなくても,なんでも良いわけで,要するに全国ネット番組でそこそこの視聴率が取れるもので(なおかつ企業のイメージと特に相反しなければ)特に選り好みせず,スポンサーに名乗りを上げるです。むしろ,企業としては,安上がりで,視聴率が稼げる番組は無いか無いかと,テレビ局に迫り,テレビ局としても過去の実績のある番組で,スグに出来てしまう,かつ視聴率が固い ===> ホイ,血液型番組...とならざるを得ないところがあるのでしょう。


血液型番組は,ほとんどが民放です。関東の,というより日本のテレビネットワークには,「2強2弱1番外地」と言われ,日テレ,TBS,フジ,テレ朝,テレ東の順番になっているといえば,視聴者の皆さんも「ニヤリ」とされるかもしれません。
血液型商業主義の元祖 能見正比古がもともとサンケイ新聞関連であったせいか,フジ系は血液型番組の大御所というイメージがあり,テレ朝は,過去のホウレン草のダイオキシン汚染報道問題にあるように,訴えられなければ何をしてもよい,居直ってしまえば,と言う哲学が浸透しているように思います。テレ東は,視聴率は度外視している,ヒットと言えば,お宝探偵団とポケモン,というやや他力本願なバラエティ路線ですので,視聴率が取れるなら何でも良いような体質は否めず,血液型3時間スペシャルなんて当たり前であります。

これらに,日本の民放でも良心的,放送が真面目で堅苦しいくらい真面目,なんでもスグNHK出身のアナウンサーに任す,などで有名なTBSも新規参入して,昨秋より活況を呈しているところがあります。TBSについては,「とうとう悪魔に魂を売り払った」「今まで築き上げてきた信頼を一切失った」*1とまで言われておりますが,これも資本主義,売れないものは淘汰される運命から懸命に逃れようとした結果と思えば,面白うて,やがて哀しき...の心情にもなって参ります。

目下のところ,定期的な血液型番組の目立っていないのは,王者日テレのみで,これは,当たり前と言えば当然ですが,それにても,あの視聴率が高い巨人戦などで,選手紹介のテロップなどで,「(選手名) 守備位置 レフト 出身学校 PR学園 血液型AB型」のように流し続けていますので結局,血液型屋の思惑通りの普及活動に,一役買っている,といっても差し障りはないでしょう(そうそう,巨人戦の視聴率は,そう高くないのでしたね。失礼しました)。


特に,本年は,血液型映画の日本上陸が血液型屋の眼目というべきで,このあたり,総務省をはじめとする日本政府の対応が重要だと考えます。一国が,一部の連中の思うままに操られ,国民総ぐるみで血液型 性格判断にはまるか否かは,政府の思想・対応にかかっていると言えましょう。

   (明日に続く。本年も,何卒よろしくお願い申し上げます)

*1:いずれもインターネット内で見られる表現のまま