きわめて理不尽な,日経のコラム「春秋」

開局40年 40年分のインチキをしよう!

昨年,12月8日にBPOから,血液型番組に対する勧告がなされたのだが,そのあとに日経新聞のコラム「春秋」にて,この問題が取り上げられており,取りあえず採録したので,見ていただきたい。


春秋(12/11)
 またぞろ無責任きわまりない血液型の話が、テレビで流され始めている。ABO血液型による性格判断には、一片の科学的な論拠もなく、統計学的にも全く無意味なことが、学界ではとっくに決着済みだ。しかし、この「迷信」はしぶとく生き残り、差別という害毒を流し始めている。

▼以前にも小欄で紹介したが、隣人や同居人として避けたい血液型というアンケートでは、B型とAB型が多数を占めたという。血液型性格判断の文章を読むと、売れ行きを意識してか、日本では多数派のAとOについては肯定的な言葉で表現し、少数派のBとABを協調性を欠く負のイメージで描くことが多い。

▼冗談ではない。何の根拠もなく偏屈などと決めつけられ、交友関係にまで影を落とすとしたら、これぞ少数者差別ではないか。人事に血液型を持ち込もうとした経営者もいたが、その前に会社は傾き、実現しなかった。最近聞くのは、小学校での血液型を理由にした「いじめ」である。

▼このばかげた迷信が浸透しているのは、日本と韓国だけ。今どき迷信で差別やいじめが横行する国を先進国とは呼べない。酒場のジョークとしても質が低いこの手の話を、根拠ありそうに厚化粧して垂れ流すテレビ局には猛省を促したい。メディアの論理的・科学的な資質が問われている。



誠に,ご立派,その通りである。その後,毎週のように「血液型スペシャル!!」と題打って特集番組がガンガン流されるような現象は,やや沈静化したようにも感じられる。


ところが,やはり,テレビ屋は目立ってナンボ!! インチキだろうが,デマだろうが,要するに視聴率さえ取れれば!! 犯罪を犯したって構わない。視聴率が取れなくたってどうせ,首が絞まるんだから,ヤラセで目立ったってどうって事ない!!


そういうのがアタリマエなのは,改めて言うまでも無いが,最後の最後まで,絶対に血液型番組を止めない放送局がある。しかも,3時間ブチ抜きのスペシャルである!!


...いうまでも無く,インチキの総本山,テレビ東京である。



日経の関連局ではなかったか!!


もちろん,「春秋」のライターが,日経で発言力があるわけでもなく,むしろ,「厄介な人物であるから,コラムでも書かせて,ハズしてやれ!!」ということなのかもしれない。しかし,それにしても,それにしてもである。


テレビ東京,全く反省など微塵も無い。


インチキ呼ばわりされながらも,TBSのように,自社HPから血液型特集のページを外したところもある。イカサマでも何でも,放送してしまえば,それが通用してしまう。そういう状況に対し,抜本的に効く,何か良い方策が無いものか??