それでも,なお,血液型番組は作られ続ける…

血液型 英語学習本もある!!


12月19日の夜,テレビのスイッチをつけてみて,愕然とした。


テレビ東京系の番組であった。爆笑問題(コメディアンのコンビ)が「ようこそ!!」と言いながら始まったのが,


血液型別芸能人100人 大実験&大激論スペシャル である。
2時間ぶち抜きの長時間番組である。


やむを得ず,内容を新聞のテレビ欄から抜粋してお目にかけることにする。

① 感動アニメを見る…最も涙もろい血液型は
② 大観衆の前でプレッシャーに強い血液型は 実験続々…常識はウソだった
▽ 超人気俳優 女優&芸人&スポーツ アイドル….血液型別の激論バトルで女優Kがマジ切れ…実験結果は衝撃
爆笑問題ほか


もう,見るのもイヤになってテレビを切ってしまったが,どうやら多少なりとも批判的な内容も盛り込んでいたらしい。血液型屋としても,時にはそういう回を設けないと,次に繋げる!!ことが出来ないんでしょうな。しかし,宇多津日記の12月6日の日記に挙げたとおり,1980年代に,私自身が「血液型性格判断は当たるのか?」と,キャンパス内にポスターを掲げただけで,大半の人は,血液型性格判断の妥当性を信じていたんですからね。
番組をみて,考えを変えた人なんてどうせいないのでは?


これまた,どうせ監修 能見俊賢先生あたりだから,また例によって,最後は血液型で明日もガンバロー…でしょ?



いくら言っても直らない…いくらいっても止めない….



こういう現状を,それこそ政府・自民党総務省などはどう思ってみているのだろう?



(ここで取りあえず)
血液型性格判断についての当日記の立場をここで明確にしておきたい。血液型にて,性格を判断してという話自体にかなり倫理的な問題をはらんでいると考える。従って,街のマニアがちょっと研究を試みて…云々というような質の問題ではないはずである。


馬鹿でおろかなテレビ屋諸君に説明するとすれば,血液型で性格をというテーマは,例えば,差別−被差別の問題であるとか,在日外国人の問題であるとかのように,決して取り上げてはいけないことは無いが,取り上げるのにはかなり神経を使う--- 「絶対的なタブー」ではないが「相対的なタブー」というような質の問題に当たるのではないだろうか?
従って取り上げるのには,相当な下調べと相当な配慮を持って当たらないと,いや当たったとしてもなおさら,時にはずいぶん難しい事態に直面することになるのだと思う。


おろかなテレビ東京の血液型テレビ屋君,わかってもらえたであろうか??