「教えて!ウルトラ実験隊」の放送中止について

ほんとに何を考えているのか??テレ東

まずは,インターネット上の記事を見ていただきたい。


テレ東が放送打ち切り発表 花粉症対策番組で虚偽判明


 テレビ東京は1日、花粉症対策を紹介した情報番組「教えて! ウルトラ実験隊」で虚偽事実が新たに判明、実証実験自体が行われていなかったとして、番組の放送打ち切りと常務ら関係者4人の処分を発表した。
 同日午後8時からの番組内で「ねつ造と言われてもおかしくない事実の歪曲(わいきょく)だった」と訂正とおわびの放送をした。
 処分は1日付で、犬飼佳春編成局担当常務と島川哲雄制作局長を減俸10%(1カ月)、チーフプロデューサーら2人がけん責処分。
 問題の番組は日本テレワークが制作した1月25日放送分。花粉症対策の「舌下減感作療法」を紹介した際(1)未実施の実証実験を実施したかのように偽った(2)治療を受けていない女性が治療を受けていたと偽った−−ことなどが新たに判明。
 同局によると、日本テレワークのディレクターが臨床実験中の同療法を紹介するVTRを作成した際、同局のプロデューサーらから質が悪いと指摘され、実証実験をしたかのように映像を作り変えたという。
共同通信) - 2月1日21時41分更新

テレビ東京>花粉実験わい曲で常務ら処分 番組打ち切りへ

 テレビ東京の情報番組「教えて!ウルトラ実験隊」(1月25日放送)で花粉症対策の実験結果をわい曲して放送したことについて同局は1日、実験自体がなかったとして、同日付で制作局編成担当常務取締役の10%減俸1カ月など関係者4人の処分を決め、同日放送の同番組で公表した。番組も打ち切るという。
 番組では臨床実験中の花粉症治療法の実験結果を紹介したが、実際には治療の事実はなかった。同局は先月28日の会見で「2週間かかる療法を5日程度ですませ、効果が表れたように放送した」と説明していた。
毎日新聞) - 2月1日21時51分更新


報道された内容には少しづつ違いがあるが、要するに,花粉症の治療についての情報が捏造されていた、ということのようだ。



花粉症などは,きちんとした治療者・研究者が確定しており,全く根拠の無いものや,現在の水準ではどうあがいても治療することができないもの(例えば僅か2〜3週で治療するなど)などを指摘することができる。

本題に戻して,血液型性格判断に至っては,まだ研究段階というより迷信に近いといわれても何ら反論できない…そんな水準なのでは…?また,何度も当日記に触れているが,研究段階における,倫理的な取り扱いについても全く未整備であり,それをテレビや雑誌などであたかも現実にあるかのごとく報道し続けていること自体,かなり無謀なものであり,またそうあり続けている点が大いなる問題であるのだが…


だが,「教えて!ウルトラ実験隊」の例を引くまでも無く,何の制限も無い日本の現状においては,マスコミが,受け手である視聴者(情報受理者)の明らかに不利益をばら撒くような行動をとり続けるのは極めてごく自然であり,本領であるとすら言えるのでは?…残念ながら。


こうなると,やはり自己制御能力の無いマスコミを,政府などの強力な力にて統制しなくては…という流れに行かざるを得なくなるのではないだろうか???