深刻な 血液型就職差別の実態

よくある面接の風景

就職シーズンも一段落し,浪人した方も来年へ向けていろいろ作戦を練っているところでは無いか思う。


さて,ニュースで時々目にするのだが,特定の病気があるからと,職場で差別を受けて云々という話。


例えば,B型・C型肝炎のため,職場にて不当な扱いを受けて,それをめぐって訴訟になって,どうのこうのという件を時に見る。この病気については,余り詳しくないのだが,人事担当者としては,肝炎に限らず,将来的に長期病休が必要になるような可能性を含んだ病気について,余り採用したくない…などという話があるようだ。


一般的に,身体検査などは就職が決まって後からというのが常識であるが(よっぽど体力が要される職場ならともかく,採用決定前に調べるようなことがあれば,採否になんらかの影響があると考えるのが普通であろう),要領の良い人事担当者になると,面接の辺りで,「感染症はないね」などと聞き,さりげなく選別してしまったりするという。面接でウソを答えたとなると,やはり採否に関わるということで,受ける側としては正直に答えざるを得ないからだ。

知人の話では,「いずれにせよ,病気の有る無しで差別しているのが,明らかにわかるようなことをして,訴えられるのは,要するにやり方が下手というだけのこと」とか。



インターネットの就職関連掲示板などをみると,やはり「履歴書にABO血液型を書くように指示があって」とか「面接の際にABO血液型を聞かれた」などという記載がちょいちょいあるので,驚く。


…一体,どういう風に利用しているのであろうか??



一昨日の日記にあるように,血液型 性格判断を人事や子育てに生かして!!などという団体が政府公認のNPO法人として実在し,テレビにもさんざん取り上げられたりするようだから,そういう人事がまかり通っても,致し方ないのである。


そういう団体から,「血液型 人事術」を「伝授」されて,実践している企業もあるようだ。